~関係者が泥酔状態につき一人称視点が困難なため、発言者名+セリフ形式でお送りします~
ハルヒ「ところでキョン、あんた何か芸やってよ。…もう1本ちょうだい。」
森「かしこまりました。」
キョン「俺がか?俺にできる芸なんて何もないぞ。他の奴の方が適任らろう…ひっく。」
古泉「…新川さん、彼の分が空いているようです。」
新川「少々お待ちくださいませ。」
ハルヒ「いいキョン、芸がなかったなら、一気飲みでも何でもしなさいよ。」
キョン「すまんが俺の分はないんら。少し待て。用意してもらってるから。それにらな、少しは自分達の立場を考えろ。」
ハルヒ「…何よ。何か団長に文句でもあんの?」
キョン「俺達は多丸さんたちに世話になってるんら。俺達を代表して、団長のお前がお礼の芸をしろ。」
長門「……」
ハルヒ「あら、有希が注いでくれるの?じゃあいただこうかしら。」
長門「…空いた。」
ハルヒ「じゃあ、もう1本追加お願い~!」
森「はい。」
ハルヒ「よし、じゃあ気分もノッて来たことだし、何かやるわよ、キョン。」
キョン「お前一人でやるんじゃないろか?」
ハルヒ「ほら、キョンも立つ!」
キョン「やれやれ…よっこらしょっほ…」
ハルヒ「えーとね…それじゃ、前に見た夢の話をするわ。確か5月ごろ。」
キョンとハルヒ以外の一同「!」
古泉「それは、どんな夢だったんですか?」
長門「…とてもユニーク。聞いてみたい。」
ハルヒ「その夢の中であたし、夜の学校にいたの。そしたらなぜかキョンもいて…二人で夜の学校の中を探索したわ。」
古泉「部室へは行ってみたのですか?」
ハルヒ「そう、行ったわ!そうしたら変な青い巨人が出てきたのよ!
あたしはその正体を調べようと思ったんだけど、キョンの腰抜けが逃げようって、強引にあたしの腕を引っ張って…」
キョン「おい待て、ハルヒ。よくそんら事が言えるら。あろ時は学校がメチャメチャに壊されてたろうが。」
多丸兄「ちょっと質問なんだが、その時『腕を引っ張って』というのは、どんな感じだったのかな?
良かったら、再現してもらえないだろうか。」
長門「その詳細には私も興味がある。」
ハルヒ「こうよ!」
キョン「いきなり人の腕を掴むな!…た、確かにこんら感じらったかも知らん。」
ハルヒ「こんな感じで、キョンがあたしの腕を掴んでいきなり走り始めたのよ。納得いかないと思わない?」
古泉「確かにおっしゃる通りですね。」
ハルヒ「その後、キョンの奴が、訳の解らない事を言い始めたのよ。
それで、あたしは、こういう風に、キョンの手を解いた!」
多丸弟「ほう。」
キョン「いってー…こんな強くねえらろあん時は。」
ハルヒ「キョンは黙りなさい。」
キョン「それに、あん時は、俺はもろのせかいえもろりからったんだ!そうしないといけらかった!
わらるか!ハルヒ!」
ハルヒ「…全然解んない。」
キョン「おれらもろのせかいのあいつらにあいらかった。ながろやあさひなざんやこいるみやアホのたにぐちやくにきらとかにあいらかっらんら。
そこに、きちまっらあらくらもふめれもいい!」
ハルヒ「はあ?」
キョン「おれ、ぽにーれーるもえなんら。」
むちゅぅーーーーーっ…
古泉「…なるほど。そういう事があったわけですね。」
多丸兄「詳細も解ったし、何より素晴らしい余興だったと思わないかい?古泉くん。」
新川「…青春を思い出しますなあ。」
森「あっ、グラスが割れています。すぐに替えをお持ちしますので。」
長門「…迂闊。」 |